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粉飾決算はどうやって行う?一般的に行われる手口について紹介!

粉飾決算はどうやって行う?一般的に行われる手口について紹介!
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「粉飾決算はどうやって行う?」

このような疑問を抱えている人は少なくありません。

結論から言いますと、粉飾決算にはいくつかの手口があります。

粉飾決算を行うことはやめるべきですが、粉飾決算の方法について知っておくことも大切です。

今回は粉飾決算の手口について紹介します。

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粉飾決算の手口

粉飾決算の手口はいくつかありますが、代表的な方法を4つ紹介します。

  • 在庫水増し
  • 売上水増し
  • 架空取引
  • 換金取引

それぞれ詳しく説明していきます。

在庫水増し

在庫を水増しして利益を出す方法は最も多い粉飾決算の手口だと言われています。

簡単に言えば、期末在庫が100万円しか無いのにも関わらず、在庫を水増しして期末在庫を200万円にしたら、売上原価がマイナス100万円となり、その分が利益として計上されます。

具体的には以下のようになります。

【適正な売上原価】

期首在庫100万円 売上原価500万円
仕入500万円
期末在庫100万円

【在庫水増し後の売上原価】

期首在庫100万円 売上原価400万円
仕入500万円
期末在庫200万円

以上のように、在庫水増し後の売上原価は400万円となることから、その分利益が100万円増えることになります。

仮に売上が1,000万円、経費が200万円だとすると利益計算は以下のようになります。

【利益計算】

○適正な売上原価計上:売上1,000万円-売上原価500万円-経費200万円=利益300万円
○在庫水増し後の売上原価:売上1,000万円-売上原価400万円-経費200万円=利益400万円

尚、決算書は連続していることから、在庫水増しした次の決算の期首簿価は200万円からスタートします。

つまり、架空在庫100万円分を抱えてスタートすることから、仮に次決算で粉飾分を調整しようとすれば、逆に利益が100万円少なくしなければいけません。

しかし、在庫を調整して粉飾する企業は、次の決算で水増しした分を清算出来ることは少なく、結局架空在庫が増えていく一方となり、最終的に倒産してしまうというケースも少なくありません。

売上水増し

売上の水増しも粉飾決算で多く使われている手口です。

売上の会計処理には

  • 現金主義
  • 発生主義

の2種類あります。

現金主義とは、実際に会社に現金入金がされた時に売上として計上する方法で、発生主義とは商品等の納品により“売上債権”が発生した時点で売上を計上する方法のことを言います。

どちらの方法で売上処理を行うかによって、決算をまたぐ売上の金額によって会社の売上は大きく変わってきます。

会計処理上で、期中に現金主義と発生主義の両方の会計処理を織り交ぜることは出来ません。

しかし、実際には織り交ぜで会計処理を行ってしまえば簡単に粉飾が出来てしまいます。

つまり翌期に入るはずの売上を今期に入れてしまうことも出来るという事です。

これは会計上認められていませんので、粉飾決算に当たります。

また、前受金を全て売上に計上してしまうことも粉飾決算に当たります。

例えば、1年間分のサービス料が事前に発生するケース(エステ券や、塾の受講料など)では、会計期間中の売上と翌期の売上を分ける必要があります。

12月決算の会社が6月1日時点で、向こう1年分のサービス料100万円を支払った場合の仕訳は以下のようになります。

【今期の決算】

借方 貸方
発生主義 現金100万円 売上50万円
前受金50万円
現金主義 現金100万円 売上50万円
前受金50万円

【翌期の決算】

借方 貸方
発生主義 前受金50万円 売上50万円
現金主義 前受金50万円 売上50万円

仮に今期の決算で現金100万円を、全て売上として計上した場合、それは会計処理上粉飾決算に当たります。

架空取引

架空取引とは、子会社やグループ企業を使って売上を水増しする方法です。

A社:B社へ100万円分の商品を販売した
B社:A社から100万円分の商品を仕入れしたが、実際に商品は受け取っていない

A社にとっては実際に商品を計上していないものの、売上が増えるので粉飾決算に当たります。

尚、架空取引を3社程度で循環して行い、帳簿だけ操作することを循環取引と言い、商取引が無いのにも関わらず受取手形等を受け取ることで、銀行から手形割引で資金調達する企業も存在します。

しかしこれは非常に悪質で、バレると詐欺罪に問われる可能性もあるため注意が必要です。

換金取引

換金取引とは、脱税をする目的で損益計算書を粉飾し、実際の経営状態よりも悪く見せることを言います。

一般的な粉飾が実際の決算よりもよく見せることから、逆に悪く見せる粉飾を逆粉飾と言い、換金取引は逆粉飾によく使われる手段です。

方法としては、接待交際費等で贈答用の商品券等を大量に購入し、現金化する手口や、商品券を自己消費して領収書を2重で経費計上するケース等です。

換金性の高い切手や航空チケットなどの購入によって行われることが多く、現金化を繰り返す手口も逆粉飾している企業に良くみられる傾向です。

まとめ

  • 粉飾決算には4つの代表的な手口がある
  • 粉飾決算の調整は翌期以降に影響する
  • 粉飾決算が長期化すると歪が出て調整出来なくなる

粉飾決算の代表的な手口4つを紹介しましたが、一度手を染めてしまうと正確な決算に戻すことが難しくなります。

中には粉飾するつもりはなく軽微な調整で行う人も多いですが、ちょっとした調整が癖になっていつの間にか歪が生じることも多々あります。

決算書作成で不安がある人は、必ず税理士に相談するようにしましょう。

悪意なく粉飾になっていても対外的な評価は「粉飾決算をする人や企業」とみなされるので、分からない点は税理士に依頼するのが良いかもしれません。

経理・決算を税理士へ依頼するメリットとは?

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